だいぶ前に買って途中まで読んだけれどほおっていた本を読んだ。購入履歴を見ると12月29日に買っていた。こういう本て一気に読まないと読む気力がなくなるというかほおってしまってしまうこと多いな。
まぁそれはそれで。
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スマホが出てきて10年強。自分はiPhone3GSからなので2009年の夏からだ。表参道のソフトバンクに少し並んで買った記憶がある。それからずっとiPhoneを使い、途中でiPadも使うようになったりして、ほんとうに家でパソコンを使わなくなった。そんな日がくるなんて想像つかないと思っていたが、いまやインターネットショッピングもiPhoneで済ませてしまう。スマホの値段のほうがそこそこのスペックのラップトップPCより高いのが当たり前になったし、大げさにいうとたった10年ちょいで隔世の感がある。
朝はapple watchのバイブレーションで起こされて、すぐにiPhoneを手に取る。急いだり驚いたりするようなメッセージ通知が来てなくともなんとなくSNSを一周する。それからAutosleepで昨日何時に寝たんだろうとみる。
それからHealthアプリで昨日の消費カロリーを確認する。最近は3rd PartyのHeartWatchがお気に入り。月間の平均とかを確認してにやにやする。
持ってる商品の成績がよいときや、給料日とかで入金がありそうな日はMoneyForwardも見る。増えた資産を見てにやにやする。
朝だけで大忙しだ。
こんな感じで朝からスマホに支配されているが、私が使っているいろんなアプリは企業がきちんと脳科学的に分析して戦略をたててサービスを提供しているということ、それが脳のどの機能を刺激しているのかということ、それらが世界の人々にどのような影響を与えているのかということが書かれていた。そして、それらから受ける悪い影響を最小にするためのTipsも少し。それは運動!
そういえば定期的な運動を始めてから体も頭もリラックスしているかもしれないってなんとなく感じていたが、それらは同時にスマホを利用することで受ける悪影響、集中力や記憶力の低下、にも有効らしい。そもそも運動することは知能と精神によい効果を与えるとのこと。少しの運動でも。世界中のエグゼクティブがパーソナルトレーニングを受けがちなのも、進学校がスポーツも強かったりするのも、そういうことなんだな、ってなんか納得した。脳によい運動量は週に2時間とのこと。週に45分を3回。
あとは人間に埋め込まれている原始的な仕組み。恐怖から逃げようとすること、報酬を得ようとすること、などの知識がふんだんに盛り込まれていて面白かった。
スマホのない時代に戻ることはないし、個人的にはますます依存していくと思っている。この10年の変化が大きかったようにここから10年の変化も大きいだろうな。楽しみでもあるし、得体のしれない怖さみたいなものも感じる。自分はテクノロジーによって生活が便利になるのとか好きなほうなので、楽しみのほうが大きいかも。なので余計に、悪影響について一通り知識を体系立てて得る機会になったので読んでよかった。
まとめ。
- スマホ(というか、スマホで提供されるサービス)はドーパミンを放出させ報酬抽出をあおる。
- 集中力を分散させる/長期記憶の低下→メモは手書きが勝る。
- SNSはセロトニンの放出を低下させる(こともある→適度な距離を。
- 共感力が育たない(ミラーニューロン)→ミラーニューロンをmaximizeするのに効果的なのは、人と会う、演劇鑑賞。映画や動画はそれほどで効果的ではない。
対策
- よく眠ること
- 運動すること
- 使用を制限すること(通知を切る、電源を切るなど)